格安レンタルサーバー RATID for WAMA -Realize A Thing In the Depths for Western×African Music×American- Ancestry in Progress / Zap Mama

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Ancestry in Progress / Zap Mama

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1.Intro
2.Sweet Melody
3.Vivre
4.Bandy Bandy feat. Erykah Badu
5.Yelling Away feat. Talib Kweli / Common / ?uestlove
6.Show Me The Way feat. Bahamadia / Lady Alma / ?uestlove
7.Follow Me
8.Miss Q'N
9.Yaku
10.Ca Varie Varie
11.Alright
12.Cache Cache
13.Lecon No. 5
14.Wadidyusay? feat. Scratch
15.Zap Bebes
16.Cou Cou


★★★★★★★☆☆☆

Zap Mamaは3rdアルバム「7」まで5人体制だったが、それ以降はMarie Daulneのソロプロジェクト名である。ベルギー人の父とザイール(現コンゴ共和国)人の母親のもとに生まれたMarie Daulneは思春期からHIPHOP,Soulに興味を持ちながらも、後には一時期共に暮らしたアフリカ原住民・ピグミー族を通じてアフリカ音楽の影響も受ける。本作はそんなMarie DaulneによるZap Mamaの5thアルバム。2004年9月13日発売。

ヒップホップソウル・R&Bとアフリカンミュージックの共生を目指すZap Mamaの方向性は、自身の境遇の中で相次ぐ分離・分裂に対する反発として生まれたものと言って過言ではない。1960年"アフリカの年"にベルギーから独立したコンゴでは間もなくベルギー軍の介入を発端とするコンゴ動乱が始まり、Marie Daulneはベルギー人の父を亡くし、白人と結婚した母親も迫害された。そんな動乱から逃れるためにピグミー族と一時生活を共にしたMarie Daulneだが、ベルギーに移住してからも目の前にある分裂の問題は付きまとう。

ここからは少しベルギーのお国事情について。ベルギーはフランス語を用いる北部フランデレン地域と、オランダの方言に近い言語を用いる南部ワロン地域から構成される。産業革命後は南部での石炭・製造業の発達により世界3位の経済大国であったが、その後は南部の衰退が進む一方、北部のサービス業が発達し、南北での経済格差は逆転し、その後もその差は広がり続けた。福祉国家路線を取るベルギーにあっては北部の国民から高額の税金が徴収され、それが南部の失業者達に充てられるため、北部の国民の不満が鬱積し、分離独立運動が高まった。この問題は現在も完全には解決されていないが、最近ではこの問題に上手く対処したヘルマン・ファン・ロンパウ首相がその手腕を高く評価され、2009年11月の非公式会合で初代EU大統領(正式名称:欧州議会初代常任議長)に任命された。

長くなってしまったが、要するに2000年にNYに移住するまでこうした国情を肌で感じてきたZap Mamaがヒップホップソウルとアフリカンミュージックをアメリカど真ん中に持ち寄り、反対にHIPHOP、Soul、R&Bのフィールドから様々な音楽に歩み寄るErykah Badu、Common、Talib Kweli、?uestloveといった面々と自身の作品でようやく合流出来たこと。そこで実現されたのは、音楽のジャンル分けをとことんに拒み、好きな音で、好きな言語で、好きな歌唱法でそれぞれが自分のステージを持ちより成立させる、音楽という世界の非妥協的な融合だ。

いつものブラックな歌唱法を聴かせるErykah Baduとの「Bandy Bandy」、"All things you desire Earth,Wind,Water, Fire This elements harmonize together Seeking finding there,finding there"と優しく語りかける「Yelling Away」での見事な調和はその成功を感じさせる代物だ。

アフリカンな色を強く打ち出した楽曲に関しては聴き手の耐性の有無で評価が分かれるところかもしれない。しかし、コンゴ動乱を生き抜き、アフリカ原住民と暮らし、ベルギーで音楽的才能を開花させた後にアメリカへ渡りいよいよそれまでのキャリアを全て統合することを試みるZap MamaことMarie Daulne。彼女の主催による、こんなワールドワイドに展開されるそれぞれの音楽ルーツ持ち寄り合戦が聴けるのは、きっとグローバル化が進み、かつ文化的融合はまだ成されていない現代だけだ。こんな音楽と音楽が出会い頭に散らす火花を無視して次の時代に進むのは、きっと勿体ないぞ!!
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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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No title

どうもお久しぶりです。
日本語ラップ作品を扱ったあちらと同様、こちらの時代背景を上手く取り込んでのレビューも楽しく読ませて頂いています。いつもながら、読み手の購買意欲をそそる文章や、その更新量には脱帽で頭が上がりません。日々、見習って更新しないとと思ってはいるんですが、面倒くさがりな性格なものでこれがなかなか…(苦笑)

と、そんな話は置いておいて。
見たところ、ファンク・ヒップホップ色の強いブラックミュージックを中心に聴いていらっしゃるようですが、他にフュージョンを含め、ジャズなどはお聴きになるでしょうか?

以前、ジャズミュージックも好きだと仰っていたので、もし、よろしければ、遼さんが選ぶ指折りのジャズ奏者やジャズシンガーなどがいれば教えて貰いたいです。(あわよくば、レビューを書いて貰いたいとか考えてます。)

僕も有名なところだと、Miles DavisやStan Getzが大好きなんで、それらの音楽を聴くようであれば、御検討の程よろしくお願い致します。

No title

どうも、こちらにもコメントしてくださってありがとうございます!!

>いつもながら、読み手の購買意欲をそそる文章や、その更新量には脱帽で頭が上がりません。

何かもうそんな褒められるクオリティじゃないと自分自身更新する度に痛感しているのですが、ありがとうございます。
そう言って頂けるとまた頑張れます!!

あおぼしさんのブログも凄く更新してるじゃないですか!!
歌詞からレビューの流れを引き出すやり方は本当にいつも感心させられます。

>指折りのジャズ奏者やジャズシンガー

他の黒人音楽に比べると更に知識が乏しくて、正直あおぼしさんに及ぶべくもないのでアレですが…誰でしょうね。
Thelonious MonkとかBrand New Heaviesとかは良く聴きますね。
Miles DavisやStan Getzはちょうど父の好みでうちのラックに名を連ねてます。
レビューに関しては出来ればやりたいところですが、ジャズはなおさら演奏知識なんかが不可欠だと思うので、中々手が出ない状況ですね…(あおぼしさんがきっとやってくれるはず!!とさりげなく一手打っておきます笑
とはいいつつもOrquestra Wasとか草稿があったりするので、いつかお見せできればと思います。
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