格安レンタルサーバー RATID for WAMA -Realize A Thing In the Depths for Western×African Music×American- 2010年01月

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Graduation / Kanye West

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1.Good Morning
2.Champion
3.Stronger
4.I Wonder
5.Good Life feat. T-Pain
6.Can't Tell Me Nothing
7.Barry Bonds feat. Lil Wayne
8.Drunk and Hot Girls feat. Mos Def
9.Flashing Lights feat. Dwele
10.Everything I Am feat. Scratches by DJ Premier
11.The Glory
12.Homecoming
13.Big Brother


★★★★★★★★☆☆

本国アメリカでダブルプラチナムを達成した、Kanye Westの3rdアルバム。2007年9月11日発売。

1stアルバム・「College Drop Out」(大学中退)、2ndアルバム・「Late Registration」(履修登録遅滞)に続く本作は、ベタな解釈をすればタイトルをそのまま「HIPHOPからの卒業」と読み替えることも出来る。事実このアルバムではアンダーグラウンドかつゲットーミュージックとしてのHIPHOPアプローチは最大限に排除された。彼の十八番であるソウルネタ使いのトラックは大幅に減り、エレクトロなサウンドとシンセサイザーを意図的に多く導入。地下でのクラブ活動なんて抜け出し、本人いわく「スタジアムスケール」を重視したサウンドは大音量であるほど映えるのに、大音量で鳴るほどHIPHOPとしての特異性に気付かされる。アンダーグラウンドとしてのHIPHOPから、前衛音楽としてのHIPHOPへ。既にオーバーグラウンドで腐るほど成功を収めてきたKanye WestがHIPHOPから離れることでHIPHOPのオリジナリズムを取り戻そうとした、ある意味カウンターカルチャーの面目躍如な作品。

Daft Punkをブチ込むことでその可能性を最大限に見せてくれた「Stronger」やMos Defのフィールドに取り込まれたように見えて、その実完全にKanyeのアルバムの一部に組み込まれている「Drunk and hot girls」辺りの面白さは、ソウルフルじゃないから、売れ線だから、で批判して済ますには余りにも勿体ない。「Good Morning」で"伝説になる日がやってきたよ"とさらっと言ってのけ、その後も青少年向けに優しい言葉を送り続ける影でそこかしこにしょーもない自慢を潜ませるリリックも成功者らしい憎たらしさがあって良い感じ。(ラップはいつまで経っても下手だけど)


ただまぁ資本主義に進んで取り込まれることで資本に比例してサウンドを開拓出来る、その可能性の広がり方はなおHIPHOPには皮肉でもある。しかしここにしかこれからのHIPHOPの道を見出せなかった2007年当時に対し、2010年現在。Jay-Zが金のかかったビデオで形だけの反体制を示し、一方でニューヨーク帝都賛歌を歌うアメリカで、地方から、ゲットーから、知られざるラッパーが、大物の陰に隠れていたラッパーが、ネットを通じて渾身の声を聴かせてくれる時代がやって来ている。アメリカのゲットーからの声がクソいレコード会社を通さずとも日本に直送される。そのことによるゲットーイズム、アングライズムへの立ち返りが起きれば、これからのHIPHOPはあくまでも反資本主義を掲げたままでもその可能性を失わないはずだ。
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テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE
ジャンル : 音楽

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