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Return From Mecca / X-CLAN

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1.X Clan Album Intro
2.Aragorn
3.Voodoo feat.RBX,Quazedelic
4.Hovercraft Intro
5.Why U Doin That
6.Weapon X
7.Speak the Truth feat.KRS-ONE
8.Positrons
9.Mecca
10.Prison feat.Christian Scott
11.Atonement feat.Jah Orah
12.Brother, Brother
13.Funky 4 U feat.Charli 2na
14.Self Destruct
15.Space People feat.Quazedelic
16.Trump Card feat.Hannah Barbera
17.To the East feat.Abstract Rude,YZ
18.Locomotion feat.Brad X,Tri State
19.Americans feat.Jacoby Shaddix
20.3rd Eye on Me [RMX]
21.Culture United feat.Damian Marley
22.All I Want Is Respect feat.Tech N9ne
23.Cradle To The Stage


★★★★★★★★☆☆

Professor X、リードラッパーのBrother J、Paradise、DJ Suger ShaftからなるX-CLANは、マルコムXやヒューイ・P・ニュートンなどの革命家思想を受け継ぎ、ブルックリンを拠点に若者に再教育を行うBlackwatch Movementなども牽引したHIPHOPグループ。アフリカ回帰運動の潮流を現在も汲んでいるグループであり、本作は前作「X-odus」から実に12年ぶりの発表となった、再結成を経ての3rdアルバム。2007年1月30日発売。なお本作ではその声が聴けるものの、この前年の2006年にProfessor Xが脊髄膜炎で死去しており、Brother Jらが彼に敬意を表してX-CLAN基金を設立した。

アルバムの話に移ろう。革命的な思想を持っているとは言っても、このアルバムでの彼らは決して政府をブッ倒せとか、ピッグ共は撃ち殺せなどと言っているわけではない。そういった反体制的なリリックに関しては一連のPublic Enemyの作品や、「Speak The Truth」で"My work tab is deep let reparations be born. Forty acres and a mule I want a gun and a horse"と歌うKRS-ONEや、「Funky 4 U」で"Chuck D extendet play. Shut em down shut em down the enemy's displayed"とあの渋い声で語るCharli2Naの方がよほど過激だったりする。

このアルバムでX-CLANが目指しているのは、若者に対する扇動よりも問題提起だ。テンションの高さとは逆に地に足の着いた、決して非生産的なラディカルさを善としないBrother Jの言葉は、「白人社会をブチのめせ」よりも「黒人の現状を当然のものとして受け入れてはいけない」、その内部への建設的なメッセージで構成される。なんせマルコムやヒューイに影響を受けているって言いながらも、Parental Advisory Explicit Contentのマークもないもんね。「To the east」で"Those who live by swordplay will eventually die by the sword"と歌うあたり、HIPHOPに影響を受けた結果文化的民族主義的な思想に染まった日本のリスナーにも示唆するところは多い。言葉の力によって人民に暴力ではなくあくまで言葉の力を与えようとする、ポリティックなHIPHOPの理想形と言えるだろう。

その大人なリリックを補うかのように圧倒的なテンションで鳴るトラック群は、DJ FAT JACKやQuazedelic、DJ QUIKからBeen Oneまで多様なプロデューサーによって提供されており、その熱量にヴァラエティが出ていて決して一本調子になっていない。特に前半の熱量は凄まじく、「Mecca」までは(そういう感覚で聴くHIPHOPじゃないことは重々承知の上で)捨て曲など無い。特にHOOKの雄叫びが強烈すぎる「VOODOO」、語りあいたい事が多すぎて仕方ないといった感じのKRS-ONEがアツイ「Speak The Truth」、単純にBrother Jのマイク捌きが素晴らしいリードシングル「WEAPON X」なんかは素晴らしい。

流石にこの曲数では後半は聴き疲れてしまう上に、前半を過ぎるにつれ、曲も西系ファンクや裏打ち、ロックなど音への実験に比重を置き出すため、丸々聴き通すのには体力がいる。しかし12年間でそれだけ言いたいことが溜まっていたわけで、これまた「暑苦しい」で済ますには勿体無い、良質なEdutainmentを提供してくれる作品だろう。
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テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE
ジャンル : 音楽

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